平日の夜 カノープス

終電を降りて家までの道を歩いていると
晩秋の南の空にオリオン座が鎮座している。

左下にシリウスプロキオンも見えている。

「綺麗に見えているな…」

プロキオン シリウス ベテルギウスで構成される
冬の大三角形が美しく見える季節になったことをしみじみ実感する。

ふとシリウスの下の方を見てカノープスを探してみる。

全天で1番目に明るい恒星シリウスの下の方に
全天で2番目に明るい恒星カノープスがあるはずだ。

カノープスは南の空に一つだけ輝く星なので
「秋のひとつ星」と呼ばれる

しかし、東京方面になる南の空は光害で北の空より明るく
関東平野では南の地平線ギリギリを通るカノープス
やはり見ることが出来ない…

カノープスは「秋のひとつ星」以外にも
南極老人星」という別名を持っていて、
「この星を見た者は長寿になれる」と言われているカノープス
簡単に観られないよな…

そんな平日の夜…