年末の午後 ホワイトクリスマスとホワイト正月
もう数日で年が明ける。
私は大掃除もひと段落ついて居間の椅子に座って
珈琲を飲みながらボーっと座ってTVを見ていると
TVニュースで天気予報が大晦日から元旦にかけて雪が降るかもしれない。
と報じている。
東京近辺は雪にはとんでもなく弱いので
注意するようにニュースキャスターが画面から注意喚起を促している。
すると次男が居間にやってきて雪のニュースを一瞥すると
「ホワイトクリスマスはみんな喜ぶが!
ホワイト正月は寒いだけで誰も喜ばねえよ!」
と一言だけ言ってまた自分の部屋に戻っていってしまった。
そんな平穏な年末の午後…
平日の夜 カノープス
終電を降りて家までの道を歩いていると
晩秋の南の空にオリオン座が鎮座している。
「綺麗に見えているな…」
プロキオン シリウス ベテルギウスで構成される
冬の大三角形が美しく見える季節になったことをしみじみ実感する。
全天で1番目に明るい恒星シリウスの下の方に
全天で2番目に明るい恒星カノープスがあるはずだ。
カノープスは南の空に一つだけ輝く星なので
「秋のひとつ星」と呼ばれる
しかし、東京方面になる南の空は光害で北の空より明るく
関東平野では南の地平線ギリギリを通るカノープスは
やはり見ることが出来ない…
カノープスは「秋のひとつ星」以外にも
「南極老人星」という別名を持っていて、
「この星を見た者は長寿になれる」と言われているカノープスは
簡単に観られないよな…
そんな平日の夜…
日曜の午後 お手伝いが嫌いなのは?
「お前な…なんでお手伝いを頼むと『トイレ!』って言っていなくなるんだよ!」
半ばあきれ顔で長男に言うと
長男は少し怒った感じで
「だって出したかったんだもん!」
そういうと次男とゲームを再開した。
私は居間の椅子に座ったままゲームに興じている二人を見ながら
「いつも頼むと『トイレ!』って消えるから文句を言っているんだよ!」
と怒った口調で言うと長男は黙ってゲームを続けている。
格闘ゲームなのですぐに勝負がつくだろうと思って見ていると
アッサリと次男が勝利した。
するとゲームに勝利した次男が私の方に振り向いて
「お手伝いが嫌いなのは、『お兄ちゃん』じゃなくて『ウンチ君』なんだよ!」
と言い放ってすぐに次のゲームに使うキャラクターを選んでいる。
ゲームにも負けて、言葉でも負けて悔しそうにしている長男を放置して。
そんな平穏な日曜の午後…